他者と自分、私とあなた

 

世の中には「人の中に入ることが好き」な人と、「一人でいることが好き」な人とがいます。
鑑定に来られる方は圧倒的に「人の中に入ることが苦手な人」が多い。
人間関係のコツのようなものを占いに見出すことを期待して依頼されます。
私自身の経験から言うと、私は

 

「人の中にいることはできるが、いつも人の中にいたくない」
という矛盾したスタンス。

多くの価値観の中にいると、ひどく疲れてしまうのです。特にこのお仕事を始めて敏感になりました。

太陽星座が軽く12度に入っているという影響もあるかもしれない。
なので、人の中にいても平気なのだけど、人に会う約束が続くと、「しばらく一人でいたい」という願望が強くなるという・・・。

 

 

*PTA役員問題とアドラー心理学

同時に、ここ数年、役員仕事をしてきたのだけど、精力的に行って、やりきった!という充実感の一方で、もう二度とやりたくない・・という感情も持ち合わせている。

いろんな人がいたから・・なのだけど、原因は私にある。
「人に尽くしすぎてしまった」
のだ。

人の中にいるのは苦ではないし、誰かのお役に立てれば・・・という感覚でやってきたものの、結局は強健な人たちによって振り回されてしまったし、消極的に関わってきた人たちよりもダメージが大きかったし、お世話した分だけダメージを受けるというのは、この執行部の例年の宿命みたいなもののようで、私もすっかりハマってしまいました。

もちろん、他人のせいにすることは簡単なのだけど、私の場合、やはり「他者の問題」に入りすぎてしまったのだと思います。

PTA役員問題は昨今叫ばれている言葉だけれども、私は「やりたい人がやればいい」という考えなのだけど、「やりたくない」人が「やらない」選択を取る・・というケースも確実に増えてきています。

ただ、ここは山口なので、保守的な考えがまだ主流で「PTAやらないなんてズルい」という考えが根強くあり、「やらない選択」を取る人は少ない。
そして何よりもみな、マジメ。

だけど、情報に敏感であったり、「個」の大切さを知っている人などから、「やらない選択」を需要する流れになってきているような印象である。

「自分の問題」と「他人の問題」を切り離して考えていくと、役員活動というのは「他人の問題」に入り込む、最先端なもので、ここに窮屈さを覚えていく人も多いのだ。

 

 

*自己中心と他者中心

西洋占星術の世界では、「自己中心」と「他者中心」というくわけが存在する。

平たく言えば、天体が左側にあるか右側にあるか・・なのだけど、PTA活動に精を出すのは他者中心の人が多い印象。

だけども、「承認欲求」が強い、自己中心タイプの人も、独りよがりな奉仕をする事がある。
この天体の偏りは、人に「生き難さ」を生じさせてしまう、やっかいなものであると言える。

本来は、学校のために・・とか、子どものために・・という大義名分のもとにここまでやらなくても良いのであるのだが、奉仕癖がついてしまったり、役員そのものに生きがいを感じている人がいたりすると、自己と他者の分離ができている人にとって、綱渡りのスキルが求められてしまうであろうし、無意識のうちに振り回されてしまうということも。

 

 

*PTAで学んだこと

価値観のるつぼであるPTAの中で、役員として活動すること。
好きな人、得意な人がいる一方で、自己が確立されている人、逆に他人に振り回されてしまう人などはひどく苦痛に思えるでしょう。

例として、社会的に活躍されている女性が、学校役員となると消極的になる・・というケースは少なくありません。
彼女にとって「自分にとって何が大切か」を把握している。

他人への過剰な奉仕でなく、自分自身の価値を優先しているといえます。
それはなんら咎めることではない。
しかし、他者と自己との線引きが曖昧な人によって、この価値観は批判の対象になる。
議論すら不毛なこと。
「自分に合った人がそばにいる」

 

という自然の法則を強制的に矯正しているような場が、学校の役員であったりもするのだ。
数年間、思いがけずPTAの執行部として働いてきた私だけれども、お役目が終わったと同時に、視点を矯正し、精神的距離も置いた。

 

晴れて自由の身なのである。
教訓として・・
「他者の価値観の中で生きない大切さ」
他人の為・・と思って働くことこそむなしいものはない。
だけど、ご奉仕した結果を自分で受け止められるスキルが求められる。

 

役員活動に疲弊した時、友人が言った

 

「嫌われる勇気を持ったほうがよいよ」

 

と。

何度か同じ経験をしてようやくその呪縛から逃れられそうだ。

 

PTAという場は、なんと人生に学びをもたらしてくれるものだろう。
一度は経験してみるのも悪くはありません。

今年、役員をされれる方、頑張ってください。
終えられた方、お疲れ様でした。
自分の人生を歩みましょう。