小難しい説明は極力省き、西洋占星術のエッセンスだけ受け取りたい!という、ライトな西洋占星術ファンの方向けに書いています。
もちろん、プロの方もご覧くださいね。
今回は、ホロスコープの「ハウスの解釈の仕方」についてです。
なかなか12ハウスの意味が覚えられないという人も多いでしょう。
ジェミニ
ホロスコープの読み方の基準は「絵としてみる」
ホロスコープはまんまる。
その中に散りばめられた天体たちの集まり具合や偏り具合のバランスで、そのホロスコープを持つ人が「何を大切にしているか」「どんな生き方をされているか」を見ることができます。
ジェミニ
ホロスコープ内のハウスは、街の中の役割担当を表している
ハウスの解釈は
「ホロスコープをひとつの街と見なし、その中でどんな役割を持っているか」
と捉えると、理解しやすいです。
そして、1ハウスから順番に覚えていくことで、「人生の縮図」「社会の縮図」と併せて、スムーズと理解ができます。
トラ
ジェミニ
ホロスコープのハウスとは円を12区画に分けたもの
星座(サイン)は均等に日数が与えられていますが、ハウスになると、例えば、
「牡羊座の真ん中から牡牛座の最初までをひとつの敷地にしようね」
と、それぞれのハウスの面積が自在に代わります。
「縄張り面積の決め方」は、ハウスシステムによって変わります。
星座と同じように当分に分けていくハウスシステムは、「ソーラーサイン」「ソーラー」です。
ジェミニ
世の中で、そして日本でも一番使われているのは「プラシーダス」です。
たまに「コッホ」というシステムを使う人もみかけますが、無料ソフトによっては「コッホ」がデフォルトの場合もあり、それを使われているのかな?とも思いました。
プラシーダスもコッホも、その他ソーラーを除くハウスシステムは、「ハウス」がどの位置から始まるか、変わりますし、ハウスの面積もそれぞれです。
ジェミニ
ぜひ自分のホロスコープを手に取って、ご覧くださいね。
ホロスコープは、無料作成サイト、ソフトなどで、作成できます。
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ホロスコープの各ハウスの説明
それでは、いよいよ、ホロスコープの「各ハウス」について、説明をします。
あなたなりのイメージを膨らませながら、読みすすめてくださいね
ホロスコープの1ハウス
街の玄関、入り口。街(=つまり自分)の印象を人々に与える場所。
ホロスコープのスタート地点。(ASC)
なので、「自分で一歩を踏みしめてあるパワー」がどれだけあるかで、街のパワーも変わってきます。
この1ハウスのパワーが強いと、”自分で行動しよう”という気持ちが勝り、自分だけでなく周囲の人にも、大きな影響を与えることになります。
「こんな街ですよ~!」
つまり、街の玄関口。
街づくりも、ここから始まっていくことから、一般的に、重要なハウス(アンギュラー)と言われています。
ホロスコープの2ハウス
お金を扱う場所。
そこで商売をして設けている人もたくさんいて、「自分で収入を得よう」という、経営者がいたりもします。いわゆる、お金のパワースポット。
そして、「より豊かにくらそう」という願望に満ち溢れているので、美術品や質の良い暮らしのアイテムなど、「人々が身も心も豊かになる」ものがその場にあったりもします。
このハウスのパワーが強いと、いわゆる「金運が良い」といわれるようになります。
金運についてはまた別の記事にしますが、金運にもいろんな種類があります。
2ハウスのエリアは、「自分の力で稼ごう」という気持ちが強い人。
それをガツガツ人にアピールすることはなく、心の中に「豊かに暮らしたい」という思いを募らせ、行動に移していく。
ひらたくいえば「お金の得ることによる対価」が集まっている。
そんなエリアといえます。
ホロスコープの3ハウス
- 初等教育を受ける場所。
- ちょっとした仕事。
- 軽め学びのセミナーなどもここで受けられる。
- 敷居が低く近所の人もやってくる学びの場所。
3ハウスは、「気軽に立ち寄れる場所」「身近な人とのコミュニケーション」の場。
小学校もここですし、井戸端会議ができる場所もここ。
また、ここに仕事をする人が入ってきたりもします。
「コミュニティ」がキーワードで、公衆電話(今はないか)、wi-fiスポットなどもこの3ハウスのイメージですね。
いつも会話が飛び交い、ワイワイしている。そんなところ。
で、ここにおしゃべり好きなセールスマンも入ってきたり・・ね。
2ハウスの流れです。
ホロスコープの4ハウス
ずばり、自分のお家。
もしくは、家の居心地が悪い人は、家みたいにほっとする空間。
街でちょっと遊んでただいまーって帰ってこれる。街の憩いの場でもある。
「帰ってくる場所」「一番落ち着く場所」が、4のエリア。
このハウスにどんな人物がいるか、どんな雰囲気か。
それによって、居心地の良さが変わってくるし、居心地が悪いと、「帰る場所が無いな・・・」と思い悩む人もいるかもしれません。
1ハウスと同様に、重要な位置をもつ(IC)エリアです。
ホロスコープの5ハウス
家(4ハウス)で心も体もやすめて、ふたたびおでかけ!
楽しいことしたいなあ!とでかけるところ。
デートスポット、遊園地。居酒屋、パーティルーム。
ワイワイと自分の中のハッピー!がそこにつまっています。
ピュアな子どももこのエリアにいます。
あとは「楽しくなること」全般が詰まっているので、美容院やレジャースポットもこのエリア。
誰もがニコニコしています。
恋愛もここでします。だけどちょっと浮かれすぎた人も多い。
そんなエリアです。
ホロスコープの6ハウス
しっかり遊んで、現実に戻るエリア。
つまり、労働するところ。とにかくワセワセとみんなが働いている。
「働く=賃金」と割り切っている。いわゆる「仕事だから」と自分に納得させて行動をしている。
そこに愛や夢がなくてもとにかく働く。
働きすぎに注意。よって、職場内医務室もあり、健康管理もここでできます。
いつも誰かのお世話をする人も。
現実的な「ギブアンドテイク」がなされるところ。
その中で、「自分の役割」というものが、把握でき、自分にあった人と一緒にいたいという気持ちが出てくる。
そんな、エリアです。
ホロスコープの7ハウス
自分のことは自分でした。人のお世話もした。
頑張ってお仕事した!と、自分を成長させる場が6ハウス。
そして「卒業」をし、「自立」に向かい、本当に自分に合った人を見つけることになります。
結婚式場、パートナーシップを誓い合うところ。ここでパートナー探しの面接なんかもできたりする。居心地がよければ自分も相手も力を発揮できます。
ビジネスパートナーを得るところもここ。
そのためには、自分をアピールしないといけないですね。なので、ステージ、音響システム完備の、「自己アピールをする場所」ともいえます。
ホロスコープの8ハウス
賑やかな場所に疲れ、「一人になりたいな」と訪れる場所。
秘密の建屋。
誰にも見られたくない時にこの建屋を使います。
鍵は自分であけられるので、「自分次第でいつでも外に出れる」ところ。
大切なものをしまっておく。だから、おおっぴらにしたくないもの。
例えば、遺産や不動産など相手からの贈り物を受け取るときもこの部屋を使います。
1人になりたいなあ・・という人が集まり、そこで変な「同志」感が生まれる。
逆に他人がクローズアップされ、自分と他人の心の距離が縮まる。
一緒に秘密を共有したりもする、ときに、アンモラルだったり・・。
そんなミステリアスなエリアです。
ホロスコープの9ハウス
旅立ちのエリア。空港、駅。
スケールの大きなことができる。
外国や国際的なキーワードも持ちます。
信念を持って旅立つ人。「信念」という意味で、哲学者もこのエリアを好む。
あと、大学はこのエリア。「知識を旅立たせる」「スケールの大きな知識」
研究施設もこのエリアに併設されています。
3ハウスの学びが、子どもが学ぶ小学校や、近所の人たちが集まるような公民館的な要素あったのに比べ、9ハウスのエリアは、高等教育、高いスキルなど、選ばれたもの、学習を積んだものという、精神的、知能的に「熟成」された大人が足を踏み入れるイメージです。
ホロスコープの10ハウス
9ハウスで学びを熟成したものが、このエリアで社会的な評価を受ける。
自分の会社。シンボルタワー。
野心や野望、将来のなりたい姿をかなえる場所。
ここで他の街へ自分の街をアピールする。
玄関は見た目の印象だけど、このエリアには高いビルがあり、そこにその街のシンボル、理念などが詰まっている。第一印象以降の印象がここで完結する。
社長さんや、「長」と呼ばれる人があつまるのもここ。
緊張感が漂い、自分の使命に向かって集中する場所です。
ホロスコープの11ハウス
「責任」や「重圧」から解きはなれた場所。仕事から帰宅後の世界。
市民交流センターのような人々が共通の趣味を持って行き交う場所。お年寄りが気楽に寄れるところ。
趣味なのだけど、趣味よりはちょっと社会貢献できるような、そういうNPO的な役割ができる建屋。
そこに、上下関係は無くて、あくまで「同じ志」「目的」を持った人がフラットに集まれる。
「仲間」が集うエリアです。
ここで一つの自分の人生サイクルの「集大成」を迎える人もいます。
1ハウスで行動を起こし、様々な経験と学びを積み、どんなスキルをえて、どんな評価を得て、どんな人脈を得たか。
このエリアでじっくりと味わう事になるのです。
ホロスコープの12ハウス
一人静かに過ごす。内省の部屋。
また、11ハウスまでの学びや経験で無理をした人などは、ここでしばらく籠ることになる。
人生の「結果の結果」
病院、普通に暮らしていたら行くことのない場所もここ。
ここで一緒になる人は、普段人目につかなくて、なかなか会えない人。
不思議なことに、自分の知らない自分がそこにもう一人いたりする。
普段意識していなくてもふとした時に訪れてしまう、訪れざるを得ない建屋。
自分の姿を隠しつつ、ここから何かを発信する事を好む人も。
ホロスコープのハウスは人生の縮図を表している
以上、12ハウスの説明でした。
「ホロスコープは一つの街」
「ハウスは街の中のお店や学校、会社、病院、集会所」
イメージできたでしょうか?
「街」はあなたであり、どんな建物があるか?どのエリアが強いか?
で、その街の個性がきまるのですね。
これらの12個のエリアは円状になっており、広さの差こそあっても、位置関係は変わりません。
お隣さんはずっとお隣さんなのです。
初等教育(3室)の次は家庭(4室)。小学校からただいまーと帰ってくる場所、それが家庭であるのと同じです。
逆に、自分の好きなことを極める、人生の春を謳歌したあと、いったん「閉」の世界に入る・・これも人生の縮図ともいえます。
エリア内には物事を教えてくれたり、励ましてくれる人がいたり、癒してくれたり、問題児がいたり・・・・いろんなキャラの人(=星)がいます。
その星の働き方や組み合わせなどで、1つ1つのエリアの力関係や風景、形が変わってきます。
- どのエリアが強調された街か。
- どのエリアに気難しい人がいるか
- どのエリアに陽気な人がいるか
「箱」と「人」で、街の空気が代わります。
ジェミニ
その星の様子を見ていくのが西洋占星術の醍醐味といえます。
ジェミニ