「コンプレックス」いわゆる、「劣等感」は誰しもが持つ感情です。
どんなに恵まれた環境であっても、容姿であっても、学歴であっても、コンプレックスを持つのは人間として当然のこと。
ですが、強すぎる劣等感は、自分にも、そして周囲にも悪影響を及ぼしてしまいます。
ただ、コンプレックスをうまくコントロールし、そして活力にすることで、誰よりも大きな成果が得らえる力をコンプレックスは持っています。
ホロスコープから見るコンプレックスと、ホロスコープを使った克服法をこの記事でご紹介します。
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目次
コンプレックス、劣等感とは、どんな感情でしょう?
まず、そもそも「コンプレックスとは何か?」ということころから。
コンプレックスとは
コンプレックス(独:Komplex 英:complex)は、心理学・精神医学用語で、衝動・欲求・観念・記憶等の様々な心理的構成要素が無意識に複雑に絡み合って形成された観念の複合体をいう。ふだんは意識下に抑圧されているものの、現実の行動に影響力をもつ。「感情複合」、「フィーリング・トーンド・コンプレックス(Feeling Toned complex)」とも呼ばれる。
もっとも、この意味でのコンプレックスは、フロイト派、アドラー派、ユング派など、深層心理学諸学派の間でだけ流通する概念であり、心理学や精神医学の世界で広く受け入れられているわけではない。
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劣等感とは
これは主に人間の心(精神)に発生する感覚である。人間は成長の過程で自我を発達させるが、この段階で他人との競争意識が生まれ、その競争面での挫折の結果が劣後感とみなされる。劣後感はこれを抱く人を憂鬱(暗く沈んだ気持ち)にさせるが、同時に克服することで更なる展望を生む。多くの場合、児童や青少年は様々な劣後感を抱いている。しかしそれらは成長途上における苦しみであるといえる。
世間では、劣等からくる感情を「コンプレックス」と表現されています。
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ちなみに、コンプレックス・劣等感が生まれやすいのは以下の状況の時です。
- 生まれた環境・・・経済的に困窮している、家族構成の問題(両親が離婚している、仲が悪いなど)
- 容姿・・・人より劣っていると感じる。ケガなどでできた傷あとなど
- 成績、学歴・・・思うような学校に行けなかった。成績が向上しないなど
つまり「簡単には変えられない自分自信のスペック」により、このような劣等感を生み出すといってもよいでしょう。
客観的に恵まれた人であっても、その人が「他者と比較」することで、自分が劣っていると感じるならば、そこで「劣等コンプレックス」が起こります。
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ホロスコープにおける土星コンプレックスの関係性
西洋占星術、つまり、ホロスコープ的に、「劣等感」を感じやすい「特徴」があります。
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土星は「制限」「克服すべきこと」「ハードル」など、人に「忍耐、試練」を与える惑星です。
ですので、この土星と他の惑星、軸が何かしらハードなアスペクトを持った時、その人の感情に影響を与える場合があります。
土星×水星とコンプレックス
おもに、「知性」に対してコンプレックスを与えます。
- 思うような進路に進めなかった
- 努力を怠って目標が完遂できなかった
- 試験に合格できなかった
など。
「もっと能力を高めたい」という自分と、「高めて自分を認めてもらいたい」という自分。
そのせめぎ合いの中で、自分より優れている「ように」見える人、自分がなりたかったスタイルを貫いている人をみるとことで、よりその思いを強めます。
土星×金星とコンプレックス
おもに「恋愛」に対してコンプレックスを与えます。
幼少期に適切な「愛」を注がれなかった人にもみられることがあります。
- 自分は愛される存在でなかった
- ひどい失恋をしてしまい、自分に自信がなくなった
- 見た目が悪いと感じてしまう
特に、大人になって、この「愛」のコンプレックスが顕著になる場合があります。
ハードアスペクトが生み出す、コンプレックス
土星に限らず、ホロスコープにハードアスペクトが多いと、コンプレックスの強さが増します。
「どうして自分にはこんな困難ばかりが降り注ぐのだろう」
と、ドラマティックなホロスコープを持ち、そしてそれに対する「闘争心」の強弱で、そのドラマに対する捉え方が変わります。
- 逆境を乗り越える意欲を持つ
- 競争心を活かす
- ハングリー精神がある
こういった、パワフルな要素をホロスコープに同時に持っているか否かで、「コンプレックス」の強度が変わります。
そもそもの理想が高すぎることから生じるコンプレックス
ノエルティル式占星術では、水星と金星にハードアスペクトがある場合、「強い理想主義」が生まれるといわれています。
「理想主義」とは、自ら高い理想を掲げ、実現に向かって邁進することを。
高すぎる理想はそう簡単にかなうものではありません。
「叶えられない自分」=「劣っている自分」と認識したとき、そこにコンプレックスが生じます。
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幼少期の環境が与えるコンプレックスと成長への影響
誰しもがもつ「コンプレックス」ですが、幼少期の過ごし方、環境によってこのコンプレックスの強さが変わります。
- 常に、兄弟や親せきと比べられていた
- 親に認められることが少なかった
- 成績やスポーツなどの結果で優劣を決められすぎた
こうした、「比較」があたりまえのようにある環境で育つと、大人になって
- 常に自信が持てない
- 自分の子どもにリベンジさせようとする(いわゆる毒親)
- 認めてもらいたがために、不自然な行動を取り、不興を買う
- 人に対するマウンティングが過敏になり、自らもマウンティングをする人になる
- 他責思考が強くなる
と、「負」の連鎖を引き起こすきっかけとなってしまいます。
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コンプレックスや劣等感を克服するには
強すぎる劣等感は、うつや強いストレスをもたらし、人間関係にも大きな影響を与えます。
劣等感からくる行動は、調和を乱します。「調和」とは、自分自身、そして環境との「調和」です。
非常に苦しい感情といえます。少しずつ、克服していけるとよいですね。
克服するには
- 人と比べない
- 自分だけの得意ジャンルを持つ
- 好きな道を作る
- 相対評価の環境から抜け出す
- 小さな努力と達成を積み重ねる
つまり自分しかできないことに向かって、計画を立て、実行する。
「人はそれぞれ違うもの」という、多様性を自分の中で納得させることがポイントです。
また、「火星」をうまく活かすことで、目標達成度があがります
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ホロスコープを活用し、コンプレックスを克服する手順
ホロスコープは、個人個人に与えられ、それぞれ違うものです。
ホロスコープに、もし。コンプレックスの強さを表す要素が見つかったならば、劣等感の苦しさから、半分抜けだせたといってもよいでしょう。
- ホロスコープで、自分の理想の生活スタイルを知る
- ホロスコープで、自分の得意ジャンルを知る
- ホロスコープで、自分の感情の癖を知る
- ホロスコープで、親の影響度を知る
- ホロスコープで、マイナス思考度を知る
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大きな目標にこだわらず、ガーデニングや、絵画、音楽、料理など、「人と比べない趣味」を持ち、自分だけの達成感を得ることができる行動のひとつですね。
大切なのは多様性を尊重し、自分だけの価値観を持つこと
自分のホロスコープを読んだことがある人は、「自分にはこんな性質があったのか」と新しい発見に心を躍らせます。
そして、自分の弱点を知り「やっぱりそうだったのか」と、長年苦しんできた感情の意味を知り納得します。
納得したあとは、「自分を大切にしょう」という気持ちを持つようになります。
占いを活用するというのはこういうことです。
自分に足りないことを知った上で、書籍などから「生きるヒント」を得てみましょう。
ジェミニ
西洋占星術に触れることは、人生をよりよく活きること。
人生の主導権を自分が握ること。
西洋占星術っていいなって思ったら、ぜひ自分のホロスコープも読み解いてみてくださいね。