今回は水星逆行についてお伝えします。
木星以遠(木星・土星・天王星・海王星・冥王星)のトランスサタニアンのイベントは、「世の中の雰囲気」を表すのに対し、太陽、月、水星、金星、火星などの動きの速い天体たちは、個人レベルでイベントを起こします。
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今でこそ「水星逆行」という言葉がポピュラーになりつつあるものの、「じゃあどうやって対応したらいいの?」という部分に対しては、場当たり的な部分もあり、右往左往する人も少なくなりません。
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ジェミニ
一言で水星逆行といっても、多くの人が影響を受けることと、個人的に水星逆行で影響を受けることとがあります。
ここでは、水星逆行の特徴と、影響を受けやすい人たち、その対策などをしっかりお伝えします。
ジェミニ
小難しい理論は省き、実践に役立つ部分をクローズアップしてお伝えします。
目次
水星の役割
まずは、「水星の役割」について。
水星が持つ役割
- 言語
- コミュニケーション
- 学び(学び)義務教育のように、基礎的なことを。
- 通信
- 輸送
- 情報
- 思考
双子座・乙女座の支配星
水星は、双子座と乙女座の支配星。
双子座も乙女座も「知性の星座」と言われていますが、乙女座が理路整然、論理的・・比較的カッチリしているのに対し、双子座は感覚的。ちょっと軽めで刹那的な一面も持ち合わせています。
どちらも「思考」が伴い、頭の回転が速い「柔軟星」という共通点を持っています。
考えるだけでなく、それを他者に「伝える」、伝道師のようなキャラクター。
つまり、太陽が行動、月が感情を司るとするならば、水星は「どのようにそれらを運んでいくか」という役割を果たします。
水星は”考える”ことから、ときに神経系統もキーワードに含まれます。
個人のホロスコープにおいて、
水星が強調されていたり、土星などの試練天体と絡んでいたりすると、「考えすぎる」「極端に考える」など、その「流れ」が滞ったり、過激なルートをたどったりもします。
そういう意味では、実は、太陽や月と同じくらい、この水星のあり方というのはとても重要なのかもしれません。
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つまり、「コンプレックスの強弱」を見ています
水星が抱えるコンプレックス
コンプレックスは誰しもが持つもので、人の向上には欠かせないスパイスです。
しかし、強すぎるコンプレックスは、自分を過小評価したり、逆に大きく見せすぎたり、それによって、批判精神が強くなったり、虚言癖によって信頼を失くすなど、スムーズな人間関係が築けなかったりもしますので、その人にとって克服すべきポイントにもなります。
ですので、
- 子供の頃にどんな教育を受けてきたか。
- 親から自己肯定感をちゃんと尊重してもらったか。
そういった「心の傷」を水星の関わりにで認め、癒してあげる。
把握し、克服に向けて思案し、アクションを起こすことで、ぐんと生きやすくもなります。
このことからも、「柔軟性の高い」天体といえますね。
水星逆行とは
水星逆行期は、「水星の持つ役割」が弱まり、力が発揮できない時期です。
がだ、「逆行」とはいえ、本当に水星が回れ右をして後ろ向きに走る・・というのではなく、地球とのスピードの違いから、起こる現象です。
難しい天文学的なことになりますが、占星術ファンの分かりやすく、平たく説明します。
水星の動き
太陽と地球の間を水星は3度ほど通っていきます。
その順番が
- 内合・・・太陽-水星-地球が一直線に並ぶ
- 西方最大離隔・・・西側に一番離れる
- 外合・・・地球―太陽-水星の順で一直線に並ぶ
- 東方最大離隔・・・東側に一番離れる
逆行は、内合するときに起こります。
つまり、水星が地球を追い越すときに、地球から見て「東から西に移動している」ように見えること。これが「逆行」。
例えとして、電車が電車を追い越す時に、「後退している感じ」が起こる時の感覚を出される占星術師さんも多いです。
非常にわかりやすい例えだと私も思います。
水星は動きが速いため、1年に3度ほど、この現象を起こします。
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あくまで、大切なのは「日常生活」です。
水星逆行中に気をつけたい影響
水星逆行中は、先ほど述べた「水星のテーマ」がブレたり、発揮できなかったりと、あまり心地よくない現象を起こします。
流れが滞ると、人は動揺するもの。
思い通りにいかないと、相手に感情をぶつけるかもしれない。
また、自分へのギフトがないと不安になるかもしれない。
「いつもの流れじゃない」ことによる、感情の揺れ、それによって、もたらすトラブルや悩み。
水星逆行はいくつかの段階を踏み、要素が化学反応を起こし、「逆行にまつわるニュース」を作り出します。
しかし、なんでもかんでも「逆行のせい」にするのは、やや短絡的すぎるかもしれません。
たまに
「お腹がいたくなった。水星逆行のせいだ」
「お肌が荒れた。水星逆行のせいだ」
「あの人に注意された。水星逆行のせいだ」
などなど、不調のすべてを水星逆行に結びつける人もいます。
普段の考えじゃないことも、水星逆行の特徴といえば特徴ですが、それは、「逆行じゃなくても起こるトラブル」も多いし、日常はそんなドラマの繰り返しですので、「これは水星逆行の影響なのか?否か」も、主体的に考えていく必要があります。
また、逆行中は、自己反省も促しますので、学びのチャンスとして受け止め、自らの成長に繋げていくことが大切です。
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スピリチュアル度が高い人ほど、逆行に揺れやすくもなりますので、トラブルに対して、現実的に処理する。
そんな「地に足を付けた判断をする」ことも、大切な心がけといえますね。
水星逆行に行いたい対策や心がけ。
一般的に水星逆行中に起こりがちなこととして下記のような事柄があります。
- コミュニケーションの行き違い
- 情報機器の故障、不具合
- 輸送中のトラブル
- 過去の蒸し返し
- 懐かしい人との再会
- 誤った情報の拡散
というような、「いつもと違う、コミュニケーションの循環」。
で、この水星逆行中は、どうしても、トラブルも起こりやすくなるので、水星逆行を忌み嫌う人は多いし、まるで「引きこもり」のように、人との接触を避けたりする、仙人のような暮らしを選び取る人も少なくありません。
占星術は、主体的に活用してこと「活きる」占術です。
この水星逆行期は
- 慎重なコミュニケーション
- 情報機器のメンテナンス(ソフトのインストールなどは慎重に行う)
- 輸送中のトラブル(メルカリ・ヤフオクなどはリスクに備えた対応をする)
- 過去の反省(過去に同じようなパターンで失敗をしていなかった確認。自分に問題があれば改善する)
- 違和感を伴う人間関係を整理する
- 懐かしい人とに連絡を取る(新しい流れが生まれる)
- 沈黙は金を意識(情報を発信するときは、反響も含め想定する)
といった対応を取るとよいでしょう。
いつもと違った流れを生み出しますので、膠着関係にある人や事柄に関しては、あえて逆行を使ってみるというのも手です。
とはいえ、そんなリスクをわざわざ起こすのは、変態に近いので(笑)、大切な話は逆行後にセッティングしておく方が無難です。
水星逆行だからこそ、戦う力を持とう
水星逆行中は、「今まで目をつぶっていたこと」「放置していた不具合」が表面化する時期です。
ですので、この時期に起きた問題をスルーしたり、見てみぬふりをしたりという対応では、次の逆行で「同じことが繰り返される」し、逆行終了後に不具合を持ち越す・・ということにもなります。
だからこそ、水星逆行中に露呈した問題は、あえて立ち向かうべきだし、相手ときちんと話し合うべきだし、情報機器もメンテナンスをするべきなのです。
「べきべき」言っていますが、問題の先送りはなんの解決にもなりません。
あえて、「水星逆行」を知らない人のほうが、それをナチュラルに行っているかもしれません。
水星逆行のときこそ、後ろに引っ張られるような、「力」に耐えて、問題を解決する。
そうすることで、順行に戻ったとき、新しい一歩を踏み出すことができる!
水星逆行を怖がることはありません。
厳しい「師」だけど、あなたを成長させる「師」であることを心得、トラブルに勇ましく立ち向かえるメンタルを鍛えましょう。
2021年の水星逆行期
ジェミニ
1月31日0:48~2月21日9:48(水瓶座26度~水瓶座11度)
5月30日 7:59~6月23日 6:59(双子座24度~双子座16度)
9月27日 0:35~10月19日 0:35 (天秤座25度~天秤座10度)
日にちも重要ですが、下記の要素にも注意してください
水星逆行中に影響を受けやすい人
- 該当の度数に天体が集中していたり、軸がある
- 該当の星座と区分が同じ
・三区分・・・活動宮・不動宮・柔軟宮
・四区分・・・火・地・風・水 - ホロスコープに感受性の高い要素がある
水星逆行は多くの人に影響を及ぼす現象ですが、乗り越えたり、あらかじめ備えたりと、自らの占星力(?)を鍛えておくことで、ダメージを少なくすることができます。
メンタルに直接響きますので、やはり自らの心身を鍛える。
これは逆行に限らず、人生を通じてのテーマともいえます。
水星逆行を乗り切るまとめ
今回は、水星逆行についてお伝えしました。
私自身、この時期は何かしら起こりやすいので注意をしていますが、この時だけ注意すればよいというものではなく、普段の不具合が露呈されるにすぎません。
自らの至らないところ、不十分な備えなどを教えてくれる期間と心得て、素直に受け入れていきたいですね。