ホロスコープでどこまで分かる?親子の相性

親子の相性

西洋占星術でみるホロスコープの相性といえば、恋愛や結婚相手、いわゆる「異性同士」の関係を見ることが多いのですが、ホロスコープをある程度学習していくと、もっと自分の周りの人との関係性を見たくなるもの。

そのうえで、私がお勧めするもののひとつが「親子の相性」です。
父と子、母と子。そして両親と子。

この相性を知っておくと、

  • これからどうやって生きていけばよいか?
  • 逆に、どうしてのびのびと生きることができたのか?
  • どうして自分が今まで生きづらさを感じていたのか?

これらが、違う視点によりクリアになっていきます。
縛られていたものが何だったか…ということを気づけるようになるのですね。

ホロスコープをある程度読めるようになったら、読めなくても「こういう視点で親子関係を見る」という心づもりを持てるようになったら、少しだけ心の重しが軽くなるかもしれません。

今回は、ホロスコープと親子の相性についてお伝えしていきます。

ホロスコープでみる親子関係 ノードと土星

私がご依頼の方のホロスコープを見る際、「この方はどれだけ親の呪縛を受けているだろう?」という視点を持ちます。
依頼文の中で「私は親子関係に悩んでいます」と、最初からさらけ出される方はあまりいません。

しかし、鑑定後に、「実は親がしんどくて」と打ち明けられる方のなんと多いこと。

少なからず、親からの呪縛は皆さん受けていると思います。
ですが、「親から離れたい」「親に対して罪悪感がある」「親がこわい」など、親の影響で何かしら前に進めないものを持っている。
そういう場合に、ホロスコープに親の影響が表れていることが多いのです。

見るところは主に2点です

  • ノードと他の天体との関係性
  • 土星と他の天体との関係性、順行か逆行か

ノード「母性=母」。
ノードに強い影響がみられる場合、「母親」によって縛られていることが多いです。
この場合、母親自身も同じように両親からの影響を受けていることがあります。
気が付かない場合も多いので、やんわりとおたずねすると、かなり深刻な「縛り」を受けていることがあります。

土星の場合も然り。

土星「権威=父」
土星が強すぎたり、また弱すぎたりする場合、「健全な両親」としての役目を果たすことができなくなりますから、おのずと、その影響を「子」が持つようになるのです。

ホロスコープで見る親子関係 第4ハウスの状況

第4ハウスは「家庭・ホームベース」を表します。この部分に土星や冥王星などの影響を強く受けていると、その人にとって「家庭」というイメージがハードなものになります。
海王星が強ければ、実態が感じられにくい、重要度の低い価値観になるかもしれません。
月がある場合、依頼者にとって、家庭は無くてはならないものですから、おのずと家庭に対する依存が高くなります。この場合、家庭環境が整っていないと、強いストレスや孤独を感じることになるかもしれません。

第4ハウスの安定は、親子関係を見るうえで、複雑な関係性を持つこととなります。
その人が落ち着かないホームベースを持っているのが、親子関係であるのか? もしくはその人の性格によるものなのか?を感じる必要がありますが、いずれにしても、家庭で親子の絆をスムーズに深められないという特徴がありますので、注意深くチェックする必要があります。

ホロスコープでみる親子関係 太陽と月の組み合わせ

ほしのりでもたくさんお伝えしていますが、「太陽と月の組み合わせ」による、親子関係の相性も非常に重要なチェックポイントとなります。


参考
太陽星座と月星座の組み合わせ☆ほしのり☆

親がパワフルな性質を持つ場合、子どもも同じようにパワフルで共鳴し合えば、そのご家庭は大きな成果を生み出すことになるでしょう。
しかし、親の相性が逆に陰と陽のギャップが強すぎて相性がハードな場合、子どもが夫の役割を果たしたり、妻の役割を果たしたり…といった、歪が起こります。

その場合、本来であれば活き活きと自由に行動できるホロスコープを持つ子どもでも、親のパワーに吸い寄せられ、同調したり、逆に強い反発をしたり…といったアンバランスな状況が起こるのです。

太陽と月の組み合わせによって、親子の性質をそれぞれ知り、その上で「この相性が絡み合ったら、どんな化学反応が起こるのか?」という視点を取る必要があります。

ジェミニ

太陽と月がまったくバラバラの性質を持っている場合、それだけで自身の中で微妙な不協和音が生まれますから、さらにそこで子どもの性質が掛け合わされた場合、どんな化学反応が起こるか?を考えていく必要があるのです。

ホロスコープでみる親子関係 トランスサタニアンの影響

トランスサタニアン➞木星以遠の天体(木星・土星・天王星・海王星・冥王星)
これらが、お互いの太陽・月・ASC、MCと関係を持つ場合、トランスサタニアンを持つ側が、相手に対して強い影響を与えます。
試練であったり、改革であったり、リセットであったり。

転勤族の一家の場合、父親と子どもがどのような関係性であるかをチェックしてみるのも良いですね。

「抗うことができない変化」

を子どもに与えている場合、子どもはその運命にどう対応していくか?がポイントになるのです。

ホロスコープでみる親子関係 親のエネルギーと子のエネルギーの強弱を見る

極端な例ですが、母親が女優など強い輝きを持つホロスコープの場合、ときに、足りないエネルギーを子どもから得ていく・・というケースがあります。
エネルギーを吸収するといえば、なんだかスピリチュアル度が高くなりますが、要は、

「子どもの元気が無くなったり、消耗したり」という状況を生みだす状態を指します。

逆に、子どものエネルギーが強すぎる場合は、親が非常に疲弊する場面もあるかもしれません。

しかし、大人になると精神的なエネルギー自体が強くなり、そして容量も多くなります。
母親が子どもにエネルギーを注ぐ余裕がある場合、子どもは自分自身のエネルギーを温存することができるかもしれません。

むしろ親からのエネルギーを適切に得ることもあります。

これがいわゆる「サポート」「教育」と呼ばれるものです。

親が子どものためにいろいろと自分の時間や労力を注ぐのは、非常に理にかなったことであり、重要なことともいえます。
「力のかけどころを調整する」ことで、よくないとされる相性も改善されることがあります。

親と子がそれぞれどんなエネルギーを放っているか?その強度を調べることも大切なポイントと言えるでしょう。
そして、親にそのエネルギーが無い場合、第三者の人や機関に頼る、そうした建設的な対策を取ることができます。主体的に。

ホロスコープでみる親子関係 親子の相性をよくする方法

ホロスコープで親子の相性を見て、「なんだか工夫が必要だなあ」と感じられることもあるでしょう。
親子の相性は、実は親子で改善することができます。

むしろ、親子、もしくは、養育者と養育される者の間でしか改善することができません。

相性をよくするポイントは以下の通りです

子どものホロスコープを把握する

子どもがどのような性格で、どのようなホロスコープバランスで、何を重要視しているか?を見極めます。
子どもが親の顔色を見るタイプであれば、親は強い自己主張を控えることもできるでしょう。
パワフルな子であれば、一緒に体を動かす!という工夫も思案のひとつです。
親が子どものホロスコープに合わせる方が、長い目でみて非常に効率的です。

子どものホロスコープから両親の影響度を把握する

例えば、父親が、不在がちな場合、母親は子どもに父親の役割を期待したり、子どもが多い場合は、母親役を子どもにさせたりすることがあるかもしれません。
最近よく話題になる、ヤングケアラー(10代で親や祖父母、兄弟などの介護をする子ども)たちも、両親軸に注目することで、影響度を探ることができるかもしれません。

ホロスコープにおいて、優しい性質が強調されている場合、なるべく親の影響によって将来の選択肢や思想の自由を妨げないようにするアクションが求められるのです。

ホロスコープで見る親子関係 親がいない場合は?

親子の相性を見てまいりましたが、この場における「親」というのは「養育者」という表現でもできます。

  • 両親が離婚をしている
  • 親と死別をしている

など、なんらかの事情で「親」という存在がない場合。

大人になったときに「自らで克服する」のを待つか、早い時期に養育者の方が、対応するか。

ホロスコープを知っておけば、始めは他人であっても、理解を深めることができる。(可能性がある)
占星術的にはこのような対策が取れます。

特に、すでに「相手に対する理解に困難を感じている」という相手の場合、子どもに限らず、ホロスコープを読んで理解を深めておくことも、より相性を良くするポイントなのです。

ホロスコープでみる親子関係のまとめ 子どもは親を選べない‥けど

今回は、ホロスコープで見る親子の相性についてお伝えしました。
相性とは奥が深いもので、ピッタリ相性があっても、まったく合わなくても、工夫が必要になります。

心がけたいことは「親の人生において、子どもは大切なものだけれど、子どもを尊重することとは何か?常に考えておきたい」こと。

放任しすぎても、縛りすぎても、敷くレールが少なすぎても、子育ては非常に窮屈になるものです。
受験や進路を決めるとき。そして子どもたちがやがて家庭を築くとなったとき、今の親の働きかけがそのまま「お手本」「原風景」となります。
そして、子どもたちが大人になったとき、その子どもたちの世話をすることになります。

つまり「連鎖」です。

親子の相性は、それほど深く、そして興味深いものである・・ということが分かりますね。

 

ジェミニ

自分を知り、相手を知る。強い傾向があればそれを補ったり、高めたりする。それが相性☆